バイオプラスチックの定義

環境省 経済産業省 農林水産省 文部科学省

上記資料より抜粋

プラスチックは、その機能の高さにより、我々の生活に多大な利便性と恩恵をもたらし ている。一方で、資源・廃棄物制約や海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題等との関 連も指摘されており、国際的に喫緊の課題となっている。このような状況を受け、我が国 では、「プラスチック資源循環戦略」(2019 年5月)を策定するとともに、2019 年の G20 大 阪サミットにおいて、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を各国首脳で共有する等の 取組を展開している。加えて、2050 年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする カーボンニュートラル社会の実現に向けた取組を行うこととされている。 その中で、化石資源をはじめとする枯渇性資源の使用削減、温室効果ガスの排出抑制、 海洋の新たなプラスチックごみによる汚染をゼロとしていくための必要な施策として、バ イオプラスチック(バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの総称。以下、同じ。) の利用が注目されている。 「プラスチック資源循環戦略」においては、基本原則として 3R+Renewable を掲げ、よ り持続可能性が高まることを前提に、プラスチック製容器包装・製品の原料を、バイオマ スプラスチックをはじめとする再生可能資源由来の素材に適切に切り替えていく等の方 針を重点戦略として提示するとともに、バイオプラスチックの導入に向け、用途や素材等 にきめ細かく対応した「バイオプラスチック導入ロードマップ」を策定することとしてい る。更に同戦略には、マイルストーンとして、導入可能性を高めつつ、国民各界各層の理 解と連携協働の促進により、2030 年までに、バイオマスプラスチックを最大限(約 200 万 トン)導入するよう目指すことが記載されている。 本ロードマップは、幅広い関係主体(特にバイオプラスチック製造事業者、製品メーカ ー・ブランドオーナ等の利用事業者、小売・サービス事業者)に向けて、バイオプラスチ ックの現状と課題を整理するとともに、今後の導入拡大に向け、ライフサイクル全体にお ける環境・社会的側面の持続可能性、リサイクルをはじめとするプラスチック資源循環シ ステムとの調和等を考慮した導入の方向性をきめ細かく示すことで、製造及びリサイクル 技術やシステム、消費者のライフスタイルのイノベーションを喚起し、持続可能なバイオ プラスチックの需要・供給拡大の基礎となることを目指している。

 

 

抜粋資料
参照:令和3年1月 環境省 経済産業省 農林水産省 文部科学省
バイオプラスチック導入ロードマップ
~持続可能なプラスチックの利用に向けて~